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21-アメリカ訪問3日目

21-アメリカ訪問3日目

 

 朝の6時半に自然と目が覚める。これが社畜魂だ(泣)。ゲストルームがある2階からはお義父さんが慌ただしく仕事に行く音がした。眠い目をこすりながらベッドから起き出し、パジャマから普段着に着替えてリビングに降りる。お義母さんが朝ごはんの準備をしておりお互いにGood morningと挨拶を交わす。窓の外では木々から舞い降りてくる落ち葉。そんな現実感がない光景を見ながら食卓に腰を下ろす。

 不思議だ。アメリカにいるのにゆったりとした時間が流れている。そんな感覚に襲われた。お義母さんはホットケーキ、ホットコーヒーに生クリームとこれぞアメリカといったブレックファストを出してくれた。そこで緊張感がほぐれ、自分達の出会いのことや俺が卒業した大学のこと、今の仕事について色々話した。もちろん拙い英語で。用心深い探りが義母から入ったことに瞬時に俺は気づいていた。だがそれも考えてみれば当たり前だ。目の前には娘から出会い系サイトで知り合ったと聞いている極東・日本出身のアジア人がいる。しかもお義母さんからすれば歯医者の待ち時間で少し話して空港に降り立ってから多少会話をしただけだ。お義母さんの立場からすればまだまだ疑心暗鬼な状態だろう。また、俺自身にも義母に対してアカウンタビリティ(説明責任)があった。

 そんな真面目な会話を拙い英語で繰り広げていると妻が自室から降りてきて会話に加わってきた。なんてことはない滞在時の予定だ。私もノープランで来ていたこともあり今日これからの予定を私達は決めることにした。妻の実家に来たとは言ったものの昨日の夜遅くに到着してあたりは真っ暗だった。お義母さんや妻に聞いてみると近くに湖やマウンテンバイクのトレイルコースがありアクティビティには事欠かないそう。2人で家の周りを散策することにした。

 アメリカはでかい。家も敷地も道も空も。長時間労働とロングフライトで疲れきった体で散策する異国の大地は不思議な感じがした。アメリカの家々は区画が整えられており理路整然としている。その上にその区画の住民だけが使えるテニスコートやバスケットコート、さらには住民専用のプールすらもあった。28年間手狭な日本で生きてきた私には今自分がいる光景が同じ世界のものだと認識するのに時間がかかっていた。

 近くのトレイルコースに散策に来た。マウンテンバイク用のコースもあるが歩行者のコースも完備されているスポットだ。私と妻はそこで歩きながら2人の将来のことを話していた。人気がない山林の中を2人で探検していく。もちろん妻は近場だから経験はあったろうが道が見えない今後の人生を2人で切り開いていく、そんな事前演習のような行程を2人で行っていった。そこで話す内容はやっぱり2人の将来のこと。大学院進学の話、俺の転職の話。日本に来る話。色んなことを話した。この頃には2人の遠慮も初対面のときよりか幾分か柔らかくなっていった。

 帰宅後、2人で暖炉があるリビングでものづくりをした。妻が在学していた大学内で行われていた日本の年賀状の創作コンテスト作りだ。自分は絵心がないので妻に描画を自分は色の色彩を担当。2人で共同作業をする様子を義両親がコーヒーを飲みながら見守るといったハートウォーミングな時間があっという間に過ぎていった。

 夜はリビングでみんなでTVを見ながら一家団らん。俺、妻、義両親に可愛い犬が2匹。俺と妻はお互い寄り添って犬をなでたりしている。擬似的にではあるが妻の家族の一員になれた気がした。全てが新鮮な体験の連続だった。そんな充実感を感じると共にゲストルームのキングスベッドに横たわると俺は深い眠りに落ちていた。