6-Japan Cupidという名の私達のキューピッド
2016年4月吉日。俺はすぐさまサイトを開いてみた。ふむ。シンプルな作りで中々使い勝手が良さそうなインターフェースである。さらにこれらのような文言もある。
なぜJapanCupid.comなのか?
JapanCupid.comでは何千もの独身の日本人とマッチするお相手を世界中でつなげてきており、韓国で最も信頼のおけるデートサイトとなりました。デートのお相手や運命の相手、どのような相手を探す場合でもJapanCupid.comは楽しく安全な環境をご提供いたします。
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うん・・韓国での実績をアピールする。日本人の独身女性がたくさんいることをアピールする。っていうかニッチ出会い系サイトをアピールする運営の根拠のない自信半端ねえ!そうだね、プロティンだねと突っ込みたくなる日本人男性がここにいるが細かいことを気にしていたら負けだと思って早速登録した。海外のサイト特有の大雑把さを気にしないことも時として必要なのである。
さて、早速登録してみた俺。ここである重要な事実に気づく。有料会員にならないとそもそも気になった相手にメールを送れない。「これが孔明の罠か」時既に遅し。しかしここで辞めない自分自身に覚悟を感じることをできた。ブレイクスルー君にはぁ・・!(以下略)。
俺は出会う手段を金で買ったのだと自分を都合よく納得させメンバーシップの費用を支払った。3ヶ月で49$のコース。1番人気らしい。1ヶ月あたり約16$。お金を払うのは尺ではあったが私はここで発想の転換をした。今までいかがわしいサービスに私はお金を払ってはこなかった。おっぱいパブ、キャバクラ、スナック、風俗、ソープに出会い系。業者や商売女に金を落とすことを嫌っていた生来のドケチな性格だからである。しかし、サービスに金を支払って来なかったことで体験できなかったクオリティの高い体験を見逃す損失のほうが自分にとって耐えられないと思ったのだ。ドケチでありながら考え方は柔軟。これがブレイクスルー君である。メンバーシップを獲得し、メール送受信、各種機能が使い放題の三国志でいう呂布、字は奉先。つまりは無双状態になった俺。ここから試行錯誤してメッセージを乱発していくこととなる。
まず最初に「日本国内」に在住している外国人女性を見つける作業に出る。そう、もし会うことになったのならできるだけ近場で格安に備える。あぁ・・この貧乏性。ドケチな内面。本当にこんな時にまで金の算段をしてしまう自分が情けなくなった。このような想いで探したのがいけなかったのか外国人女性にメールは遅れど返ってくる人は少数。なんて世知辛い世の中だ・・と思っていた俺だったのだがこれには理由があった。
そう、俺はプロフィールの情報がほとんど未記入であったのでメールの返信率が悪かったのである。具体的な相手の希望条件をプロフィールで明記せずに自己紹介欄に以下の英文だけを表示していた。
「Hi! I am Japanese and interested in foreign woman. Let’s be friend!(やあ!俺は日本人で外国人女性に興味があるよ。友達になろう」
と。極端な面倒臭がりな俺は情報を埋める手間を惜しんでしまったのだ。というか日本語に訳してみたけどこの日本人男のプロフィールうさんくせえな・・と今自分で思ってしまった。結果として今のアメリカ人妻と一緒になれたのは僥倖ではあったのだがここで学んだことを名言風に述べておこう。
「100%の準備をしないで目的が達成できなかったと言い訳をするな。準備は万端にしろ」
これはデーティングサイトを利用する時だけでなく、受験、仕事や人間関係等、全てにおいて通ずることではないだろうか。全ての可能性を精査してそれらに対して全力で対策を講じる。そうすることで物事に対する後悔も生まれないし、得られる経験値もおおきくなる。
俺はこの教訓を次回から活かすことにした。まず、プロフィールで求められている収入や興味、在住地を入力してから自己紹介文で自分がどういう人間か、どういう目的でJapancupidを利用しているのかを詳細に記述した。利用目的は外国人女性と結婚したいこととした。また、エンスージアスティックな文章で女性の心を刺激した。さらに日本国内の外国人女性にメールを送りまくっても返ってこなかったので国内から国外へメッセージの手を広げることにした。そう、対象は前述した全世界(ビザ免除国68カ国)の外国人女性である。
このように事前準備をしたおかげか様々な女性からメッセージが返ってくることになる。その中で特にメール交換が盛り上がったのが今のアメリカ人妻となったのだ。