改めて考えるカロリーのこと
健康器具メーカーとして知られているタニタのホームページではカロリーをこのように規定しています。
『「カロリー」とはエネルギーの単位です。 1ℓの水の温度を1℃上げるために必要なエネルギーが1kcalです。 1ml(1cc:小さじ1/5杯分)の水の温度を1℃上げるのは1calです。 電化製品が動くためには電気エネルギーが必要なのと同じで、人間も生きていく為に常にエネルギーが必要です。人間のエネルギー源は、ご存知の通り「食糧」になります。』
また、カロリーと体脂肪の関係についてはこうも言っています。
『100kcalのエネルギーを持つ食べ物を食べても、100kcalのエネルギーを消費する運動をすれば、食べた分のエネルギーは消費され、からだの中には残りません。しかし食べたエネルギーを全て消費しきれずエネルギーが余って残った場合、そのエネルギーは、「脂肪」に変えられてからだに貯蔵されます。』
さらに、脂肪1キロを落とすためには次のような行動が必要になると書かれています。
『脂肪1gは9kcalなので、1kgの脂肪を消費するには9000kcalのカロリーが必要かといえばそうではありません。人間の脂肪は「脂肪細胞」として蓄えられているので、全てが純粋な脂肪というわけではありません。脂肪細胞の約8割は脂質(あぶらの塊)ですが、残り2割ほどは水分や細胞を形成するさまざまな物質で構成されています。
これを踏まえて計算すると脂肪1kgを消費するのに必要なエネルギー(カロリー)は、9kcal×1000g×80%=約7200kcal 程になります。 つまり、1カ月で1kgの脂肪を減らすために消費すべきエネルギーは、7200÷30=240kcalとなり1日あたり240kcalになります。毎日240kcal分のエネルギーを多く消費する、もしくは摂取を抑えられれば1カ月で1kgの脂肪を減らすことが出来るのです。』
・・・・・
これらの文章だけを読むと
「何を言っているんだお前は・・」
という風に考えてしがちです。そこでリミットダイエットにおいて重要である情報を先程の3つの引用から要約してみましょう。
- カロリーとはエネルギーの単位。人間のエネルギー源は、食べ物や飲み物
- 食べたカロリーを全て消費できない場合、脂肪となる
- カロリーを多く消費する、もしくは摂取を抑えれば痩せられる
以上の3点がリミットダイエットの肝となります。タニタの引用にあるまどろっこしい文章よりすんなりと頭に入ってくるのではないでしょうか。リミットダイエットを実践中にどうしてもカロリーの高い食事や間食をしたくなったらこの要約に立ち戻ってみてください。食べ過ぎてカロリーを消費できないと肉の塊になるのです。脂肪となるのです。しかしそれらを消費ないしは摂取を抑えれば痩せられる。この事実を頭に刷り込む必要があります。次項からリミットダイエットの本格的な実践について説明していきます。
※昔の原稿を振り返って
ここにイラスト等が入り込んでいると視覚的にわかりやすいですよね。出版物になったらイラストレーターさんやDTPオペレーターさんとの協同でより良い物を作りたかったです。